人を大切にする経営の始まり
名備運輸は「人を大切にする」会社を目指しています。
「人を大切にする」と言うのは簡単なのですが、実現させるのはとても難しく大変なことであると実感しています。
2006年にその想いを掲げ、「こうなのかな?」「こうすればもっと『人を大切にする』会社に近づくかな?」と試行錯誤しながら挑戦している途中です。
ですので、目指している途中だと思っています。
そもそもこの想いを持ったのは、私が尊敬する方の一言がきっかけでした。
私は先代からこの会社を継いだ当初は、目先の利益ばっかり追い掛けていました。今思い返すととても恥ずかしいのですが、利益を出して社員に還元すれば、社員を大切にできていると勘違いしていたのです。
そんな時、先述した尊敬している方からこんな忠告をもらいました。
「あなたの会社で『お父さん(お母さん)、かっこいい!』と思われるような働き方をしている社員は何人いる?」
「もし私があなたの社員だったら、私は辞めてます」
この言葉に、私は何も言い返すことができませんでした。
そんな働き方をしている社員がいるとは思えなかったからです。
また私自身も、「かっこいい」と思われるような働き方ができていなかったのです。
「このままではいけない」とやっと気づき、様々な改革を始めました。
会社の仕組みを変え、いつしか業界の最先端へ
どんな会社にしたいか?と名備運輸の全てを見直し、「人を大切にする」会社になるためのことはやり方を変え、とにかく試行錯誤を繰り返しました。
例えば、当時は見るからに「作業着」というダサかった制服を、洗練されたデザインの制服に変えたのもその一つです。
他の運送会社はまだ「作業着」だったので、他社より目立って恥ずかしいなどと、最初はみんなからブーイングだったんですけどね(笑)
しかし、ドライバーたちがお客様から「その制服良いよね」と評価されるようになり、スタッフも褒められるとまんざらでもなかったり、少しずつ会社の取り組みを社員も世の中も受け入れてくれるようになっていったのです。
また、子供がいるドライバーには、学校行事の時に休みが取れる環境も整えました。
今でこそ働き方改革などで労働時間の見直しがされていたり、運送会社の労働条件がニュースに取り上げられたりしてますが、今から10年前はそのようなことを実施している会社はほとんど存在していない時代でした。私たちは「人を大切にする」会社になるために、ここを手掛けました。
仕事だけではなくて、家庭も大切にする時間を作って欲しかったんです。
仕事と家庭が充実してこそ、より良い仕事ができますからね。
そんな取り組みを続けていると、
ドライバーたちの顔つきに変化が見られるようになりました。
生き生きとした表情が見られるようになり、その仕事ぶりに、お客様からもより良い評価を頂けるようになったのです。
こういった「人を大切にする」会社になるための改善を積み重ねる中で、「人を大切にする」ことの本当の意味を、私自身が理解できるようになりました。
これらの改善の数々は現在でも名備運輸の根幹になっています。
その後も、労働環境の整備、安全機器の導入、トラックを清潔感あるものにするなど改革を続けました。
今では業界では「当たり前」と言われるこれらのことも、実は名備運輸では10年前から取り組んでいたんですよ。
常に、こういった取り組みを続けていくことで、名備運輸は業界の先端を走っていると評価されるようになりましたし、そのように自負もしています。
現在でも、「人を大切にする」という軸はぶらさずに、常に新しいものを柔軟に取り入れることを心がけてます。
Be a driver~ドライバーが子供たちの憧れになる
「物流」は、ライフライン(生命や生活)を支える大切な仕事です。
私はこの「物流」という仕事に誇りを持っています。
そして、ドライバーたちが仕事に誇りを持ち、「お父さん(お母さん)、かっこいい!」と思われるような仕事のできる会社でありたいと考えています。
名備運輸は、大切な社員はもちろん、
私たちに関わるすべての「人」を大切にする会社を
これからも目指しています。